auの独占販売である折りたたみスマートフォン「GalaxyFold」であるが、2週間程度使い込んだのでレビューをお届けしたいと思います。
GalaxyFoldを購入した際にAppleWatchを手放して、GalaxyWatchも購入しましたので、この製品についても追ってレビューしていきたいと思います。
GalaxyFoldの特徴といえば7.3インチもある画面を折りたたむ事ができ、折り畳んだ後は4.6インチという小さな画面でも操作できるという点。細かい性能を除けば、この「折りたためる」と言う部分以外は今までのスマホと同じである。
7.3インチの画面はiPad miniに近いためか、やはり開いて使っている時は『スマホではなくタブレット』を使っている感覚になる。逆にこの端末を使い始めてからはiPad miniが家でお留守番をしている状況になってしまった。
GalaxyFold『スペック』
（参照：製品ページ）
| 機種名 | Galaxy Fold |
|---|---|
| 本体サイズ（縦×幅×厚さ） | クローズ時:約160.9×62.8×15.7mm（最厚部17.1mm） オープン時:約160.9×117.9×6.9mm（最厚部7.6mm） |
| 重量 | 約276g |
| ディスプレイ(内側) | 約7.3インチ QXGA＋ Dynamic AMOLED（有機EL） Infinity Flex Display 解像度(2152×1536) HDR10+対応 |
| ディスプレイ(外側) | 約4.6インチ HD＋ Super AMOLED（有機EL） 解像度(720×1680) |
| OS | Android 9(初期搭載OS） |
| CPU（SoC） | Snapdragon 855 |
| メモリ（RAM） | 12GB |
| 内蔵ストレージ（ROM） | 512GB |
| 外部ストレージ | 非対応 |
| メインカメラ | トリプルカメラ 約1,600万画素(超広角) 約1,200万画素(広角) 約1,200万画素(望遠) |
| サブカメラ | デュアルカメラ 約1,000万画素／約800万画素 |
| カバーカメラ | シングルカメラ 約1,000万画素 |
| バッテリー | 4,380mAh(バッテリー取り外し不可) |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 防水・防塵 | 非対応 |
| SIMカード | Nano SIM |
| Wi-Fi（対応通信規格） | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
| Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
| 本体カラー | Space Silver (スペースシルバー) |
| その他 | 指紋認証対応 顔認証対応 |
残念な事に『防水・防塵に対応しておらず、おサイフケータイにも非対応』となっています。
ただし、高性能なSnapdrgonn855が搭載されメモリ12GBとハイスペックなスマートフォンとなっています。ストレージも512GB、4,380Ahバッテリーとどちらも大容量となっています。
またスマホのロック機能では指紋認証が側面についており、顔認証にも対応しているのでロック解除も簡単に行う事ができます。
また7.3インチという大画面でのゲームもカクつく事はなく、WebブラウジングやSNSも快適なのでスペック不足という言葉とは遠い存在です。
また大画面でのゲームや動画視聴を行っても一日中使える大容量のバッテリーも魅力で、画面の大きさを活かしたマルチタスクでの複数アプリの同時立ち上げでもバッテリーが急激に減る事はありません。
GalaxyFold『カメラ』
この端末は6個のカメラを搭載しているスマートフォンです。
背面にトリプルカメラ、前面にデュアルカメラ、折りたたみ時の前面にシングルカメラとなっており、どんな場面でも柔軟に対応できるカメラ構成です。
背面のトリプルカメラ
・約1,600万画素の超広角カメラ（視野角123°、F値2.2）
・約1,200万画素の広角カメラ（視野角77°、デュアルアパチャー対応、F値1.5/2.4が自動切替）
・約1,200万画素の望遠カメラ（視野角約45°、F値2.4）
前面デュアルカメラ（折りたたんでいない状態）
・約1,000万画素（視野角80°、F値2.2）
・約800万画素（RGB深度カメラ 、F値1.9）
前面シングルカメラ（折りたたみ時）
・約1,000万画素（視野角80°、F値2.2）
難しい設定をしなくても風景や食べ物、夜景撮影まで可能です。
また夜景を撮る際にはナイトモードも対応しているので便利ですが、個人的な意見としてはポートレートが雑味が出てるように感じてあまり好きではありません。
カメラについてはマルチタスクにも対応しているので、旅行先でマップとカメラの同時起動も行えます。開いていなければマルチタスクでの複数アプリの起動は難しいですが、単純に閉じていても撮影が行えるのでポケットからサッと出して撮影したいときには閉じたままなど柔軟な使い方ができます。
GalaxyFold『便利なマルチタスク』
この端末では「3つのアプリまで同時に開ける」という素晴らしいマルチタスク機能があります。折りたたんでいない状態では画面が大きので3分割された画面でも十分使えます。
ゲームや動画の一部は対応しておらず、止まってしまったりする事もありますがWebサーフィン＋Youtubeや、ビジネスシーンでは書類を確認しながらカレンダーでスケジュールを確認など様々な使い方ができます。
またポップアップとしてもアプリを展開できるので、これを含めれば同時に4つのアプリを画面上に表示することも可能です。（そんなに同時起動する事はありませんが）
GalaxyFold『画面の歪み』
皆さんが気になる部分といえば「折りたためる画面」ではないでしょうか。
実際折り目はどうなんだろう、線が入ったりしないのか、液晶は壊れたりしないのか・・・などの疑問はあると思います。
折り目に関しては「使っていれば気にならない」と言うのが正解でしょう。
ディスプレイを消灯しているとバッグが真っ黒なので折り目（歪み）は一目でわかります。
基本的には光の反射が多くなる黒い画面になると歪みがわかりやすくなりますが、白い背景などではわかりません。
ちなみにディスプレイ真ん中部分を触るとボコっと凹んでいるのがわかりますが、特に操作に支障がでる感じではありません。慣れるまでは違和感がありましたが、慣れてしまえば大きくて使いやすい画面です。
1日30回程度は開いて閉じてを繰り返していますが、今のところ画面に異常は出ていませんし、折りたたみにくくなった・開きにくくなったという不具合もありません。むしろ感覚としては「ここまでしっかり開いたり閉じたりするのか」という感想です。
GalaxyFold『顔認証、指紋認証ロック解除について』
顔認証の速さには驚きを隠せないほど早く、すぐにメイン画面を開く事が可能です。指紋認証はサイドボタン下にある部分で行い、開いていない状態では指紋認証を使いやすいですが開いている状態だと少し指紋認証でのロック解除が使いにくい状態です。
指紋認証はiPhone6以来使ったことがなかったですが、iPhone6の指紋認証よりも早く正確です。ロック解除に時間をとられたり認証失敗によるPINコードを入力など、「たかがロック解除」の部分で労力を使うのが嫌なのでGalaxyFoldのロック解除は好印象です。
また最近の端末を使っていなかったので時代遅れかもしれませんが、顔認証と指紋認証の両方を有効にできるのでマスクなどをしていた場合は指紋認証とできるため、とくに意識してロック解除をしなくても良い点も個人的には満足です。
GalaxyFold『充電・バッテリーについて』
USB-Cを使っての充電、ワイヤレス充電にも対応しているGalaxyFoldですが、ワイヤレスパワーシェアもついているのでBluetoothイヤホンの充電が切れそうになった時にGalaxyFoldの裏面にBluetoothイヤホンを置くだけで充電ができるようになっています。（対応機種のみ）
充電時間も長くはなく、少し充電するだけで使えるので外出が多い人にはとても良い点かと思います。また標準省電力モードを使いバッテリーの残り使用時間を延ばす事もできるので使い方次第では毎日充電しなくても2～3日に1回のペースで利用できます。
バッテリー駆動については文句なしで、相当使い込めます。
GalaxyFoldが手元に届いた後の初休日は一日中動画を見たり、ゲームをしたり、漫画を読んだりとしていましたがそれでも寝るころには30～40％ほど余っていました。（画面の明るさやテザリングなどで変動しますが）
開いた状態で使うとなるとエンタメ中心になるのでバッテリーが心配でしたが、ガンガン楽しんでもバッテリーはしっかりと一日持ちます。
GalaxyFold『本を読んだり、動画を見たり』
GalaxyFoldを開いた状態で使うと7.3インチ画面なのでiPadminiを持ち歩かなくなり、移動中はGalaxyFoldだけ持ち歩くようになりました。本を読むにも動画を視聴するにも最適なサイズかんですが、屋内でまったり使うのであればiPadProにはまだ勝てないなという感想です。
本を読むには最適な大きさで、漫画などを横向きで読むと少し小さい気もしますが慣れると持ち歩く物も少なくなり生活が変わります。なにより「スマホ」なのに「iPadmini同様の画面サイズで楽しめる」という部分では他の端末には負けません。
※画像で見ると左端に黒いラインが入っていますが、私の画像処理の問題で入っています。
大きいタブレットで見て楽しめる本と言えば雑誌などになりますが、このサイズ感であれば文庫・小説・漫画などのサイズ感がちょうど良いです。動画を見るにあたっても、スマホでみる迫力と7.3インチ画面でみる動画とじゃ比べ物になりません。
エンタメの専用機として使うのは難しいかもしれませんが、あくまで「スマホ」という観点から見れば「ここまで優れているエンタメスマホ」は無いような気がします。特にスペックも悪くないのでゲームも大画面で遊べる、そしてサクサク・ヌルヌル動くとなれば文句もありません。
GalaxyFold 『折りたたんだ時の・・・』
一つ残念だったのは、やはりしっかり閉まらない点でしょうか。
端末自体が重いのもありジャケットの内ポケットにしまう事が少なくなりましたが、この「しっかり閉まっていない状態」でズボンの後ろポケットに入れるのも怖い状態です。
カバンに入れていても、この隙間に物が入り込んで画面が傷つく・・・なんて思ったら怖くて手に持っていなきゃいけない状態になります。（大袈裟ですが）
GalaxyFoldを購入した時に付属されていたケースを使用していますが、今後ケースなのでこの隙間をカバーできるようなデザインのケースが発売されれば良いと思っています。ですが、現状ケースの販売数も少なくiPhoneのようにケースを変えて楽しめるような状態でもないので、しばらく待つしかないようです。
最後に
ザっと思いつく部分をレビューして見ましたが、GalaxyFoldのレビュー自体が少ないので、今後も定期的にGalaxyFoldの記事を書いていこうと思います。
冒頭でも説明したように、同時期に購入したGalaxyWatchのレビューもしていこうと思います。Android端末を使い始めて2週間弱ですが、やっとこ慣れてきた部分もありますので、使い込んでからのレビューや7.3インチ画面でのアプリ使用感などの記事も更新できればしていきます。
記事にしてほしい事などありましたら、コメントいただけると幸いです。
