iPadOS16のベータ版をインストールしたiPadPro12.9を使用して数ヶ月が経過しましたが、最近はパソコンを使っていません。理由としてはiPadがパソコンを超える使い勝手になったため。その、使い勝手が良くなった部分をベータ版のレビューではあるが紹介させて頂きます。（もうすぐiPadOS16の公開が近いので、公開されれば再度レビューさせて頂きます。）
画面の外部出力（拡張）
待望の外部ディスプレイ出力機能です！！
M1チップを搭載したiPadPro・iPadAirに限りますが、iPadからの外部出力がフルサポートされました。
この後紹介するステージマネージャ機能を使えば複数のアプリをiPad上と外部モニターに表示する事ができるため作業効率UP間違いなしの機能です。
ちなみに、外部モニターにスピーカーが搭載されていれば音声出力も可能で、今までのようなミラーリングではなく、iPad本体とは別の作業場所が増える感覚で使用できます。
ステージマネージャ
iPadOS16をインストールしているiPadの内、M1チップ搭載モデルは「ステージマネージャ」というマルチタスク機能が搭載されます。
ステージマネージャを簡単に紹介すると、複数ウィンドウの表示やウィンドウサイズの変更・タスク切り替えが簡単といったMacのような操作感でiPadを利用できるシステムです。
今までではSplit Viewを使って2つのアプリを画面上で展開できましたが、どちらも画面いっぱいのフルサイズ表示で使い勝手がいいものではありませんでしたが、今回のステージマネージャが導入される事によりPCのようなウィンドウ展開で作業を行う事ができ、ドラック＆ドロップが楽に行えるようになったりと柔軟なマルチタスキングが可能となりました。
ステージマネージャのデメリット
良くも悪くも、iPad感が薄れてしまった事。
個人的にすこくよかった「１つのアプリしか表示できない」端末であったが故に、執筆作業などは凄く捗る端末でした。ですが、今回のステージマネージャにより他の情報を裏ウィンドウで展開しつつ、手前のウィンドウで執筆作業というような形で作業できるようになったため、作業への集中力が落ちてしまいました。
逆に動画編集や画像編集をするときには、他のウィンドウを展開したまま行えるので効率アップにはなりましたが、iPad感が失われてしまった部分はiPadマニアとしてはデメリットと感じてしまう部分です。
純正の天気アプリ（iPad版）
iPadOS16へアップデートすると、純正の天気アプリが追加されます。
iOSではお馴染みの天気アプリですが、iPadの大きな画面で週間天気や時間毎の降水確率など一目でわかるようになります。
共同作業アプリ
ApplePencil対応の「共同作業アプリ」が追加されます。これはリアルタイムで表示・編集・共有といった共有作業の全てを１箇所の共有スペースで行う事ができ、コンテンツの追加や編集などiPadでできる幅が広がるアプリです。
「画像を調べる」機能
画像に写っている対象物を長押しする事で背景から抜き出し、さまざまなアプリケーションへと配置できる機能です。認証対象が少ないですが、鳥・昆虫・彫像などを認識して抜き出す事ができます。
「テキスト認識表示」機能
画像・動画内のテキストを認識してくれる機能で、認識対象を拡大しフレーム内に表示されたテキストを認識できるもの（動画の場合は一時停止が必要）です。
テキストの読み取りだけではなく、翻訳なども行えるため使いこなせば色々な場面で活用できそうな機能です。
メッセージ
上記で紹介した「共同作業アプリ」に関するもので、メッセージで共同作業の招待を送るとスレッドに含まれている全員が該当の書類、スプレッドシート、プロジェクトに自動的に追加される機能。
プロジェクトメンバーでメッセージアプリを使えば全て自動的に追加されるので、一つ一つを共有・承認といった作業が簡素化され楽になります。
FaceTimeの新機能
FaceTimeで通話をしている場合、近くにあるAppleデバイスに引き継ぐ事がで切るようになります。iPad→iPhoneやiPad→MacのようにFaceTimeを開始した端末だけではなく、他の端末に引き継げるようになるため、Appleデバイスを複数所有している人はラクに使い分けができるようになります。
まとめ
その他の機能として音声入力の追加機能やホームアプリのデザイン新調など、他にも追加項目がありますが、大きな点で見れば上記で記載した内容が大まかなアップデート内容となります。
iPadならではだった物が変更され、Macの操作感に近づいてきたiPadですが、ステージマネージャなどはオプションで切り替えられるため、今まで通りの操作感が良い方にもiPadOS16は使いやすいOSアップデートかと思います。
どんどん進化し続けるiPadですが、今後はどのような進化をしていくのか楽しみになるiPadOS16の内容でした。
