【iPadPro11(第3世代)】vs【iPadPro12.9(第5世代)】比較レビュー


先日発売されたM1チップを搭載したiPadPro(2021)の2種類を約1ヶ月間使い込み、それぞれの大きさでメリット・デメリットが浮き出始めた。結論から言うと「どちらが良い悪いはない」が、やはり使い方次第でメリットと捉えられる部分と、デメリットに化てしまう部分が共存しているイメージだ。

それぞれの端末自体に不満はないが、比較することにより「自分が欲しかったiPadPro」が明確になっていく感覚は、両方購入してしまった自分にとっては複雑ではあるが、さっそく比較レビューをしていこうと思う。

iPadProを使う場面


現在所有しているiPadシリーズはiPadPro12.9(第3世代)、iPadPro11(第3世代)、iPadPro12.9(第5世代)の3台である。一時期はiPadmini5なども持っていたが、使用する機会が少なく売却済みである。

iPadProシリーズを好んでいる理由としては「事務作業」と「クリエイティブ作業」のどちらにおいても、iPadシリーズの中で1番使いやすいからである。純正キーボードが使える点は最新のiPadAirでも補えるようになったが、やはり「ビジネス」となるとiPadProの「Pro」という部分に安心感が持てる。

自分が主に使用する場面としては「ビジネスシーン」が多く、自宅で動画視聴などのエンタメ要素はiPadProでは使用していない事の方が多い。iPadminiを所有していた頃はYoutubeも漫画も小説もiPadで楽しんでいたが、現在は完全なビジネス使用である。

iPadProで行える仕事とは


一般的な事務作業であれば、ほぼ100%完結できると思っている。だだし、社内特有のシステムを使用したり、Windowsでしか使えないソフトを利用している場合を除いた場合のみに限る。

Officeソフトを使った文書作成・表作成・プレゼン資料作りについてはPC作業をしていたファイルを使うと文字ズレが気になる程度で、使用感としては問題ない。ただし、個人的に1番のデレリットになったのはExcelのマクロ機能が使えないことだった。一般的な作業や仕事は完結できるが、少し高度な作業・専門的な作業となるとiPadProであっても完結しなく、「痒いところに手が届かない」と思う事は多々ある。

iPadPro2種類の使い分けについて


iPadPro11インチ及び12.9インチの使い分けは下記のとおり。

11インチの使い方

  • 外に持ち出す時
  • 軽作業を行うとき(メール送受信、記事の下書き)
  • 文字入力作業
  • 出先でのマップ使用
  • 外出先での動画編集、画像編集
  • 本業に関わる緊急性が高い仕事をする時

基本的にはiPadAirでも行える範囲なので、「iPadPro11インチ」じゃなきゃ出来ない仕事はない。今回購入した2種類のiPadはどちらもCellularモデルのため外出先でも作業を可能としている。ここ数日で1番多いのは「本業に関わる緊急性が高い仕事」の部分であり、会場図の編集・受付名簿の編集・メール通知など現場で早急に行わなければならない仕事が多い。逆に言えば12.9インチのiPadProではPCに近い使い方をしている。

12.9インチの使い方

  • 自宅でガッツリ仕事をする時
  • MacBookProのサブモニターとして使う時
  • PhotoshopやIllustratorを使う時。
  • 大きい画面が必要な作業をiPadでする時
  • 雑誌を読むとき
  • ブログのデザインを変更する時

11インチと比較すると、エンタメ使用も含まれるが「ガッツリ作業」をする事が多い12.9インチiPadPro。職場や自宅などの「腰を据えて作業をしよう」と構えるタイミングで使用することが多い。iPadPro11インチが意外と使い勝手が良く、出先でも作業を完結できる事が多いことから、「ガッチリ作業」専用iPadProになってきていると思う。

PhotoshopやIllustratorといったAdobe本格ツールは、出先で使うには若干ハードルが高く、11インチで使う気には慣れない。しかし12.9インチであればPC版よりも機能は劣るが画面が大きい分使いやすく仕事が捗るのも確かだ。

iPadProでのプログラミング、コード編集の比較


高度なプログラムを組むことはできなくても「Google Apps Script」くらいなら作成や修正することが可能。ExcelでVBAを編集できれば1番いいのだか、iPad版Officeソフトでは使用することができないため、Googleアプリで代行している。

Google Apps Script を作成するにあたって、iPadPro11インチに関しては、画面が小さいためエディタ部分の表示も小さい。またアプリケーションで動かしているわけではなくブラウザ上で動かしているためエディタ部分のみスクロールなど難しい点が多い。

一方iPadPro12.9インチでは、画面が大きいため余計なスクロールなどが少なく作業自体はしやすく感じる。ただしiPadProどちらもPCで作業するより作業効率は低下するため、わざわざiPadProを使って作業しなくても良いと感じる。

iPadProでのFX、CFD


iPadProを使ってFXやCFDをする事は多く、出先で少しチャートを見ながら買い増しなど頻繁に使っている。個人的にはIG証券のアプリが使いやすく、PC・iPad・iPhoneのどの端末でもチャートの見易さや使いやすさは抜群。

IG証券のアプリはSplit Viewに対応していないためiPadPro12.9インチの大きい画面で作業をしながらFXといった事は出来ない。iPadでFXやCFDをするのであれば軽くて持ちやすいiPadPro11インチの勝利である。

文字を入力する仕事


iPadProを使って文字入力をするのであれば断然「iPadPro12.9インチ」である。これは完全な個人的な感想ではあるが、iPadPro11インチではキーが小さくミスタイプが目立つ。最近では慣れてきたが、やはり12.9インチのキーボードの方が入力しやすい。

出先でのメールの返信程度であれば11インチの方が持ち運びやすく簡単に扱えるが、ブログの記事作成やレポート作成といった長文の入力作業を行うのであれば12.9インチを使うのがベストである。

ちなみに、この記事もiPadPro12.9インチを使って作成している。

まとめ


iPadPro11インチとiPadPro12.9インチの比較を行ってみたが、やはり個人的には持ち出しは多いが12.9インチの方が使い勝手は良いと感じた。11インチも処理能力的には問題なく使え、12.9インチよりも軽いため持ち出しには向いている。だが、キーボードが小さかったり、表示できる量が少ない点においては作業ベースの使い方ではなくエンタメ使用のほうが向いているように感じる。

iPadPro11インチを購入するのであればMagic Keyboardではなく、カバーかSmart Keyboard Folioをおすすめしたい。軽くて持ち運びやすいというメリットをMagic Keyboardの重さで消してしまっているように感じてしまう。

iPadProの購入を検討しているのであれば、ネットの評判だけでなく店頭で一度触ってから購入してほしい。想像以上の重さを感じたり、キーボードの必要性を感じなかったりと色々と自分の使い方に対する感想が浮かんでくるだろう。

最新情報をチェックしよう!
>このサイト「Re.Think」について

このサイト「Re.Think」について

「Re.Think」は雑記ブログです。ガジェットから食べ物、本や音楽などジャンルは問わず、投稿したいと思ったことを投稿しています。

CTR IMG